五味未知子さん、宇佐美亮さんの写真展『ENDROLL』の1部ヘアメイクを担当させて頂きました。
■写真展 END ROLLの想い
宇佐美亮が五味未知子を撮る理由
僕が人物写真を撮っているのは、その人の単なる可愛さや美しさだけではなく、奥底にあるその人自身を確かめたいと思っているからです。
単なる表層的なキレイ・カワイイ写真に僕は惹かれません。
その人の本質、溢れ出る”何か”に触れていないと思うからです。
僕は五味未知子を見ていると何にも染まっていない、そして其処から何にでも染まって常に変化していく水のような透明感と、同時にそこはかとない悲しみと死を感じます。
深い森の中か、海の底なのか其処には何もなくて、辺りは静まりかえっています。
また、同時に其の中に五味未知子自身のなにか堅くて強い意志を感じます。
彼女はあらゆる世界の傷とか痛みを一人で背負いこんでしまっているようにも見えます。
僕は五味未知子のその”悲しみ”と”意志”に美しさを感じ強く惹かれます。
「私は今こうして此処に立って正々堂々と生きている。ではあなたはどう?」僕は彼女を撮りながら其処に”僕自身の生きる理由”を常に問い質されている気がしてなりません。
女優として活躍をされている五味さん。ヘア、メイクをしていく中でこちらの作るスタイルに反応して、人物像を構築してくれる。その人物像に反応してこちらも細部のデザインやカラーバランスが固まっていく。
そんな風に普段から何者かを表現をすることを求められている彼女とのデザインはセッションのような楽しさがあります。
データをいただいたので担当させていただいたスタイルを数点ここで紹介させて頂きます。
コメントを残す